日本真空学会 産学連携委員会
平成27年5月例会(第281回)のお知らせ


  当委員会5月例会は、世界最先端技術の国家プロジェクトに関するいくつかの話題を取り上げます。
 学会からは、巨大真空装置である重力波望遠鏡の建設を推進しておられる東京大学宇宙線研究所 准教授
 の内山 隆先生にご講演をいただきます。産業界からは、真空ベローズ、真空バルブなどの真空部品で高
 い技術力を発揮している入江工研株式会社から、会社紹介と厳しい品質が要求される最先端国家プロジェ
 クトのJ-PARCとJT-60SAに採用された真空部品に関する講演をしていただきます。
 皆さま多数のご参加をお待ち申し上げます。


 日 時:平成 27(2015)年 5月 21日(木)14:00〜16:30
 場 所:機械振興会館(東京都港区芝公園 東京タワー前) B3−1号室(地下3階)
 参加費:無料

                  −プログラム−

 開会挨拶           (日本真空学会 産学連携委員会委員長)入江 則裕 14:00〜14:10

 1. 入江工研株式会社の会社紹介及びJ-PARC・JT-60SAに納入した製品について
    (入江工研株式会社 代表取締役)入江 則裕 &(同社 機器G 主査)大島 和馬 14:10〜15:10

  [講演要旨]
  前半は当社の会社案内として創業者の入江則公が旧国鉄の主任技師で、新幹線の開発者の一人であること  から、東海道新幹線の開発秘話を含めて、当社の開発の歴史を紹介する。 後半は、7月に見学予定(※)の  J-PARC(大強度陽子加速器施設)とJT-60SA(熱核融合実験炉)の紹介とそこに納められている、当社製品  を紹介する。
               休  憩(15:10〜15:30)  2. 重力波検出を目指して −大型低温重力波望遠鏡KAGRAの現状−                     (東京大学宇宙線研究所 准教授)内山 隆 15:30〜16:30   [講演要旨]
  重力波は、アインシュタインの一般相対性理論の中で予言された、時空の変動を光速で伝える波動現象で  ある。現在、その重力波の初検出を目指し、神岡鉱山(岐阜県飛騨市神岡町)の地下トンネルに、レーザー干  渉計を用いた大型低温重力波望遠鏡の建設が進められている。それが、KAGRA(かぐら)である。本講演では、  KAGRAの紹介を軸に、関連する技術、期待される成果等、概要を説明する。
  [予告(※)]    産学産学連携委員会では、年に1回の見学会を行っています。今年度は7月17日にJ-PARCセンター   と那珂核融合研究所の見学会を行います。詳細は真空学会誌会告または学会のホームページをご覧   下さい。申込先着順定員制となっていますのでご注意下さい。
  講演終了後、交流会を開催します。相互の情報交換、講師との懇談など、有意義なディスカッション   ができますので、こちらにも多数ご参加下さい。           時間:講演終了後〜18:30           場所:「うすい」(機械振興会館地下3F)           会費:3,000円     なお、本例会・交流会に参加ご希望の方は、準備の都合上、事前に事務局宛ご連絡いただきますよう   お願いいたします。  申込み・問合せ先:一般社団法人 日本真空学会 事務局           〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館306号室           TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371           E-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org