日本真空協会2008年6月研究例会
「世界における新しい大型加速器と真空技術の課題」

                          主催:日本真空協会研究部会
                       協賛:高エネルギー加速器研究機構

 粒子加速器において真空は良質なビームを得るために不可欠な技術です.一般に加速
器の真空システムでは,大型で複雑な装置形状や狭い排気スペースなどの限られた設計
条件に加え,大電流ビーム,大電力高周波,高放射線場などの過酷な条件下においても,
ガス放出や電子放出の抑制に優れた表面や長期間に渡って性能を維持できる装置が求め
られています.そして,加速器真空技術は「もっと良質なビームを!」という絶え間な
い要求に応えるべく進歩を重ね,その成果は多くの場合,加速器以外にも応用されて真
空業界の発展に大きく寄与してきました.
 このように,加速器真空システムの設計や製作では,常に最先端の真空技術が駆使さ
れています.本研究会では,国内外の最近の加速器プロジェクトで研究開発に携わる方々
を講師としてお招きして,幅広い観点から大型加速器における真空技術の現状および将
来についてご講演いただきます.加速器に携わっておられる方に限らず,多数のご参加
をお待ちしております.

日 時:2008年6月6日(金) 10:30〜16:45 (受付10:00〜)
場 所:機械振興会館地下3 階B3-2 号室
    東京都港区芝公園3-5-8 TEL:03-3431-4395 日本真空協会(直通)
参加費:日本真空協会会員1,500円非会員2,500円学生無料
    (当日会場にてお支払いください)
予稿集:1,000円
使用言語:日本語・英語
懇親会:17:00から同会館にて.参加ご希望の方は受付時に会費3,000円をお支払いく
ださい.

               ―講演プログラム―

      開会の挨拶(高エネルギー加速器研究機構)加藤茂樹 10:30〜10:35

1.「世界・日本の加速器の現状および将来」
           (高エネルギー加速器研究機構)木村嘉孝 10:35〜11:05

2.「Size matters: the vacuum system of the KATRIN neutrino experiment」
             (カールスルーエ大学)Joachim Wolf 11:05〜11:55

                 ―休 憩―

3.「ILC/ERL に向けた高電界超伝導高周波加速空洞の開発」
           (高エネルギー加速器研究機構)齋藤健治 13:00〜13:50

4.「NSLS-II Project and Its Vacuum System Design」
       (ブルックヘブン国立研究所) Hsiao-Chaun Hseuh 13:50〜14:40

                 ―休 憩―

5.「XFEL/SPring-8 プロジェクトにおける真空コンポーネントの開発」
                  (理化学研究所)備前輝彦 15:00〜15:50

6.「LHC World Largest Vacuum Systems being commissioned at CERN」
         (欧州原子核研究機構) Jose Miguel Jimenez 15:50〜16:40

        閉会の挨拶(日本真空協会研究部会長)土佐正弘 16:40〜16:45

問い合わせ先:
  日本真空協会  TEL:03-3431-4395  FAX:03-3433-5371
          e-mail:ofc-vsj@vacuum-jp.org
          URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/vsj/
本件担当:日本真空協会研究部会(高エネルギー加速器研究機構)加藤茂樹 谷本育律