第53回(2013年度) 真空夏季大学のご案内

主催:一般社団法人日本真空学会  校長:荒川一郎(学習院大学理学部)

協賛(予定):映像情報メディア学会,応用物理学会,化学工学会,原子衝突研究協会,触媒
学会,低温工学・超電導学会,電気学会,電子情報通信学会,日本化学会,日本加速器学会,
日本機械学会,日本金属学会,日本顕微鏡学会,日本原子力学会,日本材料学会,日本質量分
析学会,日本真空工業会,日本チタン協会,日本鉄鋼協会,日本半導体製造装置協会,日本表
面科学会,日本物理学会,日本分析化学会,日本放射光学会,表面技術協会,腐食防食協会,
プラズマ・核融合学会

 真空技術は,電子の発見や白熱電球・真空管の発明に始まる数多くの科学技術を生み出した
基盤技術です.21世紀の現代においても,ナノテクノロジーをはじめとするさまざまな研究開
発のフロンティアで,真空技術の利用は,さらに拡大・深化しています.真空技術が存在しな
ければ,現代の科学技術の進展がストップすると言っても言い過ぎではありません.
 日本真空学会では,真空を扱う方々が真空技術の基礎を理解し,装置を正しく運用し,さら
には新たな技術の展開に対応できる能力を育むことを目的として,関連学協会の協賛のもとに
講習会「真空夏季大学」を1960年以来,毎年開催してきました.
 真空夏季大学は,真空工学の基礎となる事項を,受講生が適確に理解することに重点を置き
真空の科学技術において研究開発の実績を有する講師によるオリジナルなテキストをベースと
した講義で構成されております.講師による一方的な講義に留まらず,実際に受講生一人一人
が問題を解くことにより真空技術の基礎を理解し,真に応用できる能力を高めることを意図し
た演習を実施している点も大きな特長です.真空工学の基礎知識を確実なものとし、応用や実
用問題にも対応できる力を備えた技術者・研究者を育成する絶好の機会と存じますので,是非
受講を検討下さいますようご案内申し上げます.受講された方には,日本真空学会より,修了
証書を授与しております.
 本年度は新たな試みとして,真空夏季大学の実施に先立って JVSJ誌 6号(6月10日発行)に
真空科学入門の解説記事を掲載いたします.著者は真空夏季大学の講師です.真空夏季大学で
の経験を背景として入門編に相応しい講座を目指しています.気体分子運動論,真空と表面,
希薄気体の流れと真空排気過程,真空計測の4講座,すなわち真空夏季大学の基礎分野の講義
に対応しています.もちろん解説記事単独でも役に立つものとなるはずですが,真空夏季大学
への繋がりを強く意識した構成です.真空夏季大学を受講される皆様には事前にぜひご一読を
頂きたいと考えています.
 また,真空夏季大学に収めることのできない,より高度な応用技術に関しては,少数の受講
生を対象として「真空夏季大学真空応用技術講座」を開催いたします.本年度は「薄膜の基本
技術」と「プロセスプラズマの基礎」の二講座を夏季大学の終了後,同会場で引き続き開催い
たします.夏季大学修了の方々にも,この応用技術講座の受講をご検討下さいますようご案内
申し上げます.詳細は,日本真空学会ホームページ および JVSJ誌 3号・4号に掲載いたします.

   会 告(PDF書類)のダウンロード
   申込書(PDF書類)のダウンロード


日  時
 平成25年9月3日(火) 12:00 〜 9月6日(金) 12:00

会  場
 ヤマハリゾートつま恋
 〒436-0011 静岡県掛川市満水2000 TEL:0537-24-1111
 http://www.tsumagoi.net/

講師とテーマ
	気体分子運動論入門            東京電機大学工学部 松田七美男
	真空と表面              東京大学生産技術研究所 福谷 克之
	希薄気体の流れ          高エネルギー加速器研究機構 末次 祐介
	真空計測              産業技術総合研究所つくば 秋道  斉
	真空ポンプと排気系             (株)アルバック 湯山 純平
	画像でみる真空工学          東京大学生産技術研究所 松本 益明
	真空用材料とガス放出           物質・材料研究機構 土佐 正弘
	真空部品と可動機構            物質・材料研究機構 板倉 明子
	成膜とプラズマの基礎            成蹊大学理工学部 中野 武雄
	真空システム              大島商船高等専門学校 高橋 主人
	演習                    学習院大学理学部 荒川 一郎
	                      (株)アルバック 稲吉さかえ
	                 高エネルギー加速器研究機構 柴田  恭
	                 高エネルギー加速器研究機構 谷本 育律
	                 横浜市立大学国際総合科学部 戸坂 亜希
	                  産業技術総合研究所つくば 吉田  肇

参 加 費
@一般
 88,000円(受講料 53,000円,宿泊費 35,000円)
A日本真空学会法人会員に属する個人及び夏季大学協賛団体会員
 80,000円(受講料 45,000円,宿泊費 35,000円)
B日本真空学会個人会員
 68,000円(受講料 33,000円,宿泊費 35,000円)
C日本真空学会学生会員
 50,000円(受講料 15,000円,宿泊費 35,000円)
いずれも,受講料には,テキスト・パワーポイント配布資料を含みます. 宿泊費には,3泊4日
食費等・消費税を含みます.懇親会(自由参加)については,懇親会費(500円)を現地で徴収いた
します.

申込手続
申込受付は 平成25年5月7日(火)より.
所定の申込書(日本真空学会ホームページおよび JVSJ誌 3・4月号に掲載)に必要事項を記入
して,FAX・郵送又はe-mailでお申し込み下さい.
申し込みを受け付けた方には通知書を差し上げます.通知書が到着しましたら,到着の日から
起算して30日以内に,参加費を通知書記載の口座に振り込んで下さい.振り込みを確認次第,
受講票及び領収書等をお送りします.
会費を振り込まれた後の「受講者の都合による取り消し及び不参加」の場合は,払い戻しは致
しません.ただし,参加者の変更は,さしつかえありません.

   申込書(PDF書類)のダウンロード

申 込 先
〒105-0011 
東京都港区芝公園3丁目5番8号 機械振興会館306号室
一般社団法人日本真空学会 
TEL:03-3431-4395 FAX:03-3433-5371
e-mail: ofc-vsj@vacuum-jp.org 
http://www.vacuum-jp.org/

申込締切
平成25年7月29日(月)
ただし,定員(120名)に達したときは締切日前でも締切ります.
なお,7月に入ってから申し込まれる方は,予めお問い合わせのうえお申し込み下さい.

そ の 他
・一般参加または協賛団体会員と日本真空学会個人会員との会費の差額20,000円または
 12,000円は,日本真空学会個人会費の年会費(10,000円)以上に相当します.
 真空夏季大学申込と同時の入会申込でも会員の参加費が適用されます.
 入会を希望される方は,ホームページより入会申込み手続きをお願いします.
・厚生労働省「キャリア形成促進助成金」があり,条件により受講料が受給の対象となります.